[仇]と遠藤周作の「王国への道」
[第2の夢 骨の駅]橿原線吉野行き
この曲は、怖い。
曲も怖いが共にある自分の思い出もなんか不気味で。
ある夏の日、奈良の吉野で夕方から夜にかけてイベントがあるって聞いて大阪方面から向かった。
吉野へ行くのに、大阪から乗り継ぎで橿原神宮前駅で乗り換えて近鉄で吉野口へ。
そこから徒歩で20分位の寺近くでイベントがお盆のあるという。
暑い日だった。
【骨の駅】を聴きながら。
夕方のまだ陽があるうちに出掛けたのに、吉野の遠さよ。着いたらとっぷり暮れていた。
そこから暗く鬱蒼とした坂道をのぼる。
電灯は古く薄暗い。もちろんLEDなどではない。
カーブミラーに見えてはならない物影が映らない事を確認しながら…
イベントなんだから誰かに出合っても良いはずなのに、誰もいない。
ひたすら20分ほど歩き続け怖さのあまりものすごい早足でひたすら20分ほど歩き続け…
たどり着くはずの寺がどこまでも無いのだ。
結局弱い私はそのまま駅に向かって帰ったのであった…!
何のイベントも見ることなく!!
だって怖すぎぃ!
【骨の駅】のイメージにぴったり過ぎんやもん。降りてはいけない駅に降りてしまった感が半端なかった。
この曲は、怖い。とりつかれそう。いや、ある意味取りつかれたんかな。迷いこんではいけない青い空気に。イッツア谷山ワールド。
ちなみに2019年2月16日に広島ゲバントホールであったオールリクエストライブで、谷山さんが[骨の駅]を歌ってくれた。
その日は斎藤ネコさんがゲストで来られてたけど、これは本当に凄かった!良かった!
狂気(誉め言葉)のバイオリンに鳥肌ものだった。
谷山浩子と私2
それまでの私の音楽というのは兄の影響ばかりで、自分の好きなものを見つけたい!とあれこれ手を出してきた。
もちろんB'zやユニコーン、ブルーハーツ、X、安室ちゃんなど流行りのものは聴いてた。
その中で私はソフトバレエの【愛と平和】というアルバムにズキュンされ、そこから森岡賢さんに恋をした16の春。
モッズブームでブリティッシュロックやらカルトGSやらネオGSだとかグループサウンズにはまって軽音部に入った18歳。
大学生になるとベスパに乗って夜な夜なクラブへ行って踊って飲んでしょうもない悩みをとてもエラそうに悩んでたな。
ハタチ前後なんて「何の為に」とか「誰の為に」とか言って無駄に生きる意味とか考えてちゃう時期で、鬱々と過ごして頃に聴こえたのが
そうよあなたがだれかをあたためる夜に私は一人で凍えて死にたい
こんな歌詞が小6ゴコロに刷り込まれてたとは。
強烈な言葉たちだ。
大学3年の夏、突然私の中で目覚めた。忘れかけてた空恐ろしさと優しさが混じる懐かしい谷山浩子の音楽が。
これは…何て曲だったろう?
谷山浩子の曲だったことは覚えてる
[風のあたる場所]
それから谷山浩子を改めて聴きだした。今から20年ほど前の話。
谷山浩子と私
谷山浩子を知ったのはたしか11歳の時だ。小6か。
よくラジオを聴いていた3つ上の兄は音楽が好き、というか当時の中高生に娯楽の選択肢が少なかった。
だからアイドルが好きで、ラジオや音楽をよく聴いていた。
少ないお小遣いの中でレコードを買っていたのだろう。
しかしレコードって当時は高級品だったよなー
買えない音源は直接入手するしかない。
ラジオやテレビ番組をラジカセマイクで直録り。
それを兄が居ない時に聴いていた、ばれないようにこっそりと。
中森明菜、稲垣潤一、オメガトライブ、荒井由実…
当時の流行りのレコードや録音されたテープの中で、私には谷山浩子は毛色が違って見えた。
あの時聴こえてきたのは、
「風のあたる場所」
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はじめまして
はじめまして、未舟と申します。
谷山浩子さんの世界観が好きな女です。ファン歴と言って良いのか…間が空いていますが30年くらいになります。
こちらのブログでは谷山浩子さんの事を親しみ(敬愛の念)を込めて「谷山浩子」と書かせていただこうと思います。
なぜなら私にとってあまりにも馴染み深く、尊く、そして掴めないものなので。(聖徳太子とかゴッホにさん付けしないでしょ?笑)
もし万が一谷山さんのご家族、関係者様がご覧になることがありましたらごめんなさい。先にお詫び申し上げておきますm(._.)m
ちなみに主観です主観ばかり書く予定です!
ので解釈がおかしい部分があるかもしれません。生温かい目で見守ってください。