遠藤周作の「王国への道」を読んだ時に、谷山浩子の『仇』とすぐにリンクした。
というよりは、『仇』は「王国への道」を歌ったものなのではないかと邪推したほど。
古き都アユタヤ王国、その美しい微笑みには毒がある…
山田長政が日本から遠く離れたシャム国のアユタヤで王に成らんとする裏でうごめく駆け引きと因果応報。
自らが殺した男の幼い娘に情を注ぎ育てるが、信じていたその娘に最後は裏切られ…
この小説の舞台となったアユタヤに実際行ったけどジメジメ埃っぽくてなんとも良かった。
殺したいほど愛している
なんて気持ちは解らないが。